喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
確かあの人が常連客になったのは…
悠乃は思い出していた。
「4月だったっけ…」
初めて来た時は夕方だったかな、雨が急に降り出して…
そうだゲリラ豪雨でびしょ濡れで入って来て、タオルを渡してあげたんだった。
少しびっくりしていた感じだったかな?
イケメンで水も滴るいい男って思ったんだったっけ。
それからいつの間にか常連客になっていて、いつもテーブル席に座って私からは背中しか見えなかった。
朝、昼、夕方と店に来る時間はバラバラだったけどいつもスーツ姿だった。
『夢乃』はモーニングの時間がお客さんが1番多くて年齢も幅広い、夕方来る時は結構目についていたから悠乃の中では夕方来る人って印象で、名前は今日わかった。
立木さん…
ん?悠乃ごと買い取るって?…悠乃を守る?
どういう意味?
悠乃の頭には??マークが飛び交うが分からないものは仕方ないと次の日には忘れて仕事をしていたが夕方になると…
あれ?今日はあの人…立木さんがまだ来ていない?
昨日話してから悠乃は来ない事が気になり始めた。
そしてあの日から立木さんは1週間お店に来なかったのだ。
普段会っている人が突然来なくなるのは両親を突然亡くした悠乃にとっては気になる事で…体調でも崩したのかなとか、仕事が忙しい?
もしかして悠乃が怒ったからもう来なくなった?とか…
悠乃の頭の中には立木さんの事を考える時間が少しずつ増えていった。
悠乃は彼氏がいるのにな…
どうしてただの喫茶店の常連さんが気になるんだろう…