喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
2週間程が経ち
「いらっしゃいませ〜」とドアの方を笑顔で見ると立木さんの姿が目に入った。
「あっ、おはようございます」と悠乃は声をかけると
「おはようございます」と返事が返ってきて、テーブル席に座った。
今はモーニングの時間なので注文を聞きに悠乃が行くと
「モーニングセットを和食の方で…」
と頼んできた。
モーニングの時は洋食が多かったような気がしたから洋と既に書いていたが以外にも和食だったので注文書を和食に書き直した。
「和食ですね、お待ちください」
悠乃は奥に入り別の客のを作っていた伯父さんと並行して料理を作った。
今日の和食メニューはおにぎりが2個に沢庵、お味噌汁と鮭にだし巻き卵に小鉢が2つ
卵焼きを弱火でゆっくり焼き
「うん、今日は完璧」と悠乃は笑顔になった。
意外とせっかちな悠乃でつい火力を強いまま焼いてしまい少し焦げることもあるのだが、今日はバタバタしていなくて気分的にゆっくり料理を作る事が出来たのだ。
「お待たせいたしました」と立木さんの所へ持っていくとスマホを見ていた立木さんは顔を上げて
「ありがとうございます」といつものように言ってくれた。
「あの…」
立木さんが食べようとした時に悠乃は話しかけてしまった。
立木さんは悠乃を見てくれ目があった。
「あ、あの、久しぶりですね」
「あ、そうなんです、出張だったんです」
「そうでしたか…ごゆっくり」
ペコっとお辞儀をして悠乃は奥へ引っ込んだ。
お仕事だったんだ、良かった…
それからはまたいつもの様に毎日来てくれて、会話は挨拶くらいだけど顔を見ることは出来た。