喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】

ごくんと立木は唾を飲み込んだ。

「立木さんは肝心な事を言ってません」

「えっ?」

「それは付き合って下さいです!」

「あっ、あれ、言ってないのかな…うーん…」

「まず好きは言ってくれました、可愛いとも…それからがないんです、だからお互いずっと敬語のままで何となくきちゃってます」

「…そうだったんですね、そういえば告白をした事がありません、いつも年上の女性から付き合ってと言われて付き合ってきたので…」

「でも、その彼女達とは敬語では話さないでしょ?」

「それは、まぁ確かに…」

「今の話を聞いて立木さんは甘えたがりではないですか?だから年上ばかりと付き合っている」

「悠乃さん、鋭いです」

「年下でも甘えていいんですよ?ちなみに悠乃も甘えたがりです(笑)」

「それは一緒という事ですね」

「はい!それでは悠乃が言いましょうか?」

「何をですか?」

「ん?告白です」

「ちょっと待って下さい、私から言いますから…えーっと運転中なので少し待ってもらっても?」

「わかりました(笑)」

浅草寺近くのパーキングに車を停めると

「少しだけここで待っていて下さい」

「はい?」

「すぐに戻ってきます!」

車を降りると立木さんは走ってどこかへ行ってしまった。

エンジンをかけたままにしてくれていてきっと寒いからなんだろうけど行動が凄くスマートだといつも思う…

きっと育ちがいいんだろうな〜

ん?育ち?

もしかして悠乃の違和感てこっちかぁ〜

両親もいなくて安月給の飲食店店員と人気の雲母ホテルの統括者でありグループ会社の取締役の立木さん

住む世界が違いすぎるんじゃ…

海外の事業相手とお見合い話が持ち上がるくらいのお金持ち、あんな広い家を買おうとしてくれているなら給料も凄いだろう…
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