喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
お泊まり
悠乃にお金目当てじゃない気持ちがあっても立木家が許さないんじゃ…
同棲を反対するくらいだし、きっと育ちのいいおぼっちゃまだしね。
悠乃、とんでもない事を言ったんじゃ…
あ〜どうしよう
車で待つこと20分…
どうしよう、どうしよう
フロントガラスに立木さんの姿が見えた。
必死に走っている。
運転席のドアが開くと悠乃の顔の前には大きな花束があったのだ。
「ハァハァ、お待たせいたしました」
「立木さん…」
「すみません、花束を隠せませんでしたが私と結婚を前提にお付き合いしてください!」
「…うぅっ、悠乃…ごめんなさぁい」
「はい?」
うわーんと悠乃は泣き出した。
「えっと…私は振られたんでしょうか?」
「グスッ…悠乃、さっきまで自分から言おうとは思ってたのは本当なんです、でも待っている間に冷静になったら悠乃の違和感は告白する事じゃなかったぁ〜」
車に積んであるティッシュの箱を悠乃は渡された。
「涙を拭いてください、悠乃さん」
「悠乃の違和感は…立木さんにふさわしくない事でした」
「どういう事です?」
「悠乃は貧乏で親もいなくて…きっとまた立木さんのお家の方に反対されます、立木家にはもっとお金持ちで美人で相応しい人がいるはずです、悠乃を反対したらまた立木さんが辛い思いをしちゃう…グスッ…今のままの関係の方がもしかしたらいいのかもしれない…」
「それは違いますよ、家柄とかは気にしないです」
「だって…それなら同棲を反対する?」
「あの時はもう彼女の事は調べられていたんです、多額の借金がある事を…私も後で知りましたけどね、2年も付き合っていて気づかなかった私が悪いんですよ」
「でも…やっぱり…」
「私の母は夜の仕事でお店のナンバーワンだったそうです、親父が惚れて通いつめて結婚出来たそうです、だから家柄や仕事は関係ないです、大丈夫ですよ、悠乃さんは一生懸命働いてます、立派でとても優しい人です」