喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
「やっぱりバレてた?」
「うん、無理しなくても楽しめる場所はたくさんあるしね(笑)」
「今日はこの部屋しか空いてなかったけど、泊まりたい部屋があったら早めに取るから言ってな」
「はーい!」
「可愛いなぁ…」
後ろから克くんは悠乃の頬にちゅっとキスをした。
悠乃はキスをされると横を向き目を閉じる。
克くんはいきなり口唇にキスはしない…周りから軽いキスをくれるんだ。
いつも優しい人。
膝から太ももに手が伸びてくると悠乃は止めた。
「おあずけ、だ、よ!」
「だよな(笑)」
「ちょっとルームツアーしたい」
「ん、いいよ、もっと広い部屋が取りたかったんだけどな」
「ダブルベッドでいいよ、どうせ二人で寝るんだし…ねぇ、付き合ってなかったらどうしてた?」
「悠乃さんをベッドで寝かせて俺は椅子で寝るかな(笑)」
「克くんらしい…和歌山で悠乃がベッド使っていいって言ったのに使わなかったよね」
「無理だよ、あの頃は悠乃さんと話せてるってだけでも緊張してたし、夕食も何を食べたか思い出せない(笑)」
「懐かし(笑)悠乃の人生変わったしね、克くんありがとうね」
悠乃は克くんに飛びついた。
「こちらこそだよ、悠乃さん、出会ってくれてありがとう」
「あっ、そうだ!」
「何?」
「お誕生日のプレゼントを用意してたの、やっと渡せる」
悠乃はカバンからプレゼントを出した。
「安物だけど…」
「ありがとう、嬉しい、開けても?」
「うん、チョコと一緒に買ってたの、チョコは『夢乃』で渡せたけどプレゼントはここで渡そうと思って…」
「名刺入れ?」
「うん、きっと克くんの事だから持ってると思ったんだけど克くんレザーが好きかなと思って」
「レザーは好き、えっ、嬉しいよ」
「良かったぁ」