喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
悠乃の誕生日当日、伯父さんの家に克くんが迎えに来てくれた。
「行ってきまーす」
小さめのいつものスーツケースをトランクに積んでくれて
「出発〜」
「悠乃さん、誕生日おめでとうございます」
「ありがとう」
克哉は早速プレゼントを渡した。
「開けるよ、克くん」
「うん」
細長い箱はアクセサリーかなと悠乃は思った。
「えーー!!」
「気に入った?」
夢の国のキャラクターがモチーフになっているネックレスだった。
耳が丸くなっているのが特徴で顔の部分はダイヤが散りばめられている。
「嬉しいーーー、克くん大好き!」
「つけさせて欲しい」
悠乃はネックレスを渡して克くんに背を向けた。
悠乃は今日はポニーテールをしていたから首筋はよく見える。
「わぁ、可愛い、高いのにありがとう、これとねお揃いのファッションリングがあるんだよ」
「そ、そうなんだ…また次はクリスマスかな、探しておくよ」
「ふふっ、嬉しいねぇ、あっおにぎり作ったの、食べて」
「いただきます」
「お茶もあるからね」
克くんはおにぎり2個を平らげた。
「じゃあ今度こそ出発〜」
まだ夏休みということもあって少し時間はかかってしまったが10時のプレオープンには間に合った。
「ねぇ克くんは今日はお仕事なんでしょ?」
「うーん、一応仕事だけど今日は見守るだけというか…支配人や従業員が動かなきゃね、何か問題があれば報告を聞くくらいかな」
「そっか、9月から毎日そのスタッフでやらなきゃいけないからね」
「まあ今度の支配人はまだ若いから心配ではある、大抵は他の県で経験者を新しいホテルには起用するんだけど、人が足りなくて昇格で支配人になった人だからね」
「どこも人員不足だねぇ」