喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
涙が止まらない

眩しい光が正面から当たり、伯父さんとゆっくり歩くと正面に克くんが立っていた。

悠乃の手を克哉に託して伯父さんは後ろに座った。

神父さんの声を聞きながら悠乃は涙が止まらなかった。

鼻水をすする音が教会内に響く。

克くんがハンカチを貸してくれたけど止まらない。

ずっと泣きっぱなしで教会式が終わってしまった。

後ろを向くと立木家と小川家の人のみだった。

いとこ達も来てくれていた。

「ううっ…涙が止まらないよう」

克くんと腕を組みチャペルの外に出た。

「あぁ〜克くん〜」

悠乃は抱きついて泣きじゃくった。

チャペルから出てきた親族は拍手で2人を祝福した。

「喫茶店閉めて来たの?」

悠乃は伯父さんに尋ねた。

「もちろんだよ、娘の結婚式なんだから」

「何で…いつから…知らなかったの悠乃だけじゃん」

「悠乃さん、俺が内緒にしてもらいました、すみません」

「克くん……」

「本当に今日のプレオープンの日が悠乃さんの誕生日でびっくりしたんです」

「克くんが決めたんじゃないの?」

「企画書で回ってきたんだ、朝も言ったけどスタッフも初めてで擬似結婚式でもしようかと意見が出ていて立候補したんだよ」

「悠乃はきっと結婚式や披露宴をしないと言うと思うと克哉くんといる時にたまたま話したんだよ、立木家の関係者と小川家の関係者の数はあまりにも違いすぎる、悠乃もわかっていたんだろ?」

悠乃は頷いた。

「俺も悠乃はこうしたいとか何も言わないからあえて避けているのかと思った、だから結婚をいつするか話も出なかったし引越しの準備だけ進んでいってたんだけど父さんがお盆に法事で日本に帰ってくると言ったから相談したんだ」

悠乃は克くんのお父様を見た。
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