喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
立木さんも朝ごはんが運ばれて食べ始めたので会話は終わった。
悠乃は食べ終えると立木にお先に失礼しますと声をかけて店を出た。
何か外で会うと変な感じ…ますます上手く話せない。
悠乃は空港内を歩いていると“ごめん“と彼氏からLINEが入ってきた。
行けない事のごめん?
もう終わりのごめん?
わからないじゃん…
悠乃は彼氏の分の往復のチケットをキャンセルにしてもらい、搭乗時間まで椅子に座って待っていた。
しばらくして飛行機に乗り込むと隣には立木さんが座ったのだ。
「あっ…失礼します」
「ど、どうぞ」
「偶然が続きますね」
「そうですね、立木さんも和歌山ですか?」
「はい、急な出張で…キャンセル待ちでして、朝一番の便に乗れて良かったです」
「それは良かったです、悠乃の連れがキャンセルになったんです」
「…それは…何と言ったらいいんでしょう…申し訳ないです」
しばらく沈黙が続き、立木さんから話しかけてきた。
「失礼ですけど…連れは彼氏さん?」
「失礼ですけど、そうです」
「…やっぱり彼氏いますよねぇ…可愛いし…」
「可愛い?悠乃?」
「はい」
「本当に?本当?」
「…はい、恥ずかしいので何度も聞かないでください…」
立木さんは下を向いて恥ずかしそうに手の甲で口を隠していた。
立木さん、ピュア過ぎない?
「その…立ちいった事で申し訳ないですが、彼氏さんは急病かなにかですか?」
「違うんですよね〜、地元に行っちゃって…今日イブじゃないですか〜、地元の彼女と別れてなくて…まあ二股ってやつですね」
「じゃあその…別れたと…」
「まだです!別れる事を話に行ってると悠乃はまだ期待してるので」
「…はぁ、残念です」
「どうしてですか?」
「それは…すみません、ここで言うのはちょっと…」
「はぁ」
それからは会話はなく南紀白浜空港に到着した。