喫茶店の常連客に求婚されました!【店ごと買い取るってどういう事ですか?】
立木さんは悠乃の機内の上の棚に上げていたカバンを取ってくれて
「すみません、急ぎますので」とさっさと降りていってしまった。
まあ朝一番の飛行機をキャンセル待ちしてたんだから急いでるよね…
悠乃はゆっくりと空港から出て、予定していた観光のコースを調べてまずは行ってみる事に…
ダイナミックな自然に圧倒される三段壁からお昼には海鮮のランチが食べれる所でお腹いっぱいに食べて、それから海の方向へ…
しばらくぼーっと海を見ていた。
実は悠乃はテーマパークが好きで本当は行きたかったのだが、彼氏が景色をゆっくり見て過ごしたいと言ったからこういう予定にしたのにな…
人混みは苦手だと言うから今の彼氏と付き合ってからは1度も行っていない。
でもこれはこれで一人で考える時間も出来て良かったのかも…
これから悠乃達はどうなるんだろう…
好きなんだけど二股をしていた彼氏を許せるんだろうか…
目の前をカップルが通るのをじーっと見ていた。
「今日はクリスマスイブだよ?あーぁ、全く…」
景色は別ねと写真はたくさん撮った。
さてと…ホテルにチェックインをしに動こうかな。
南紀白浜を選んだ理由に雲母(きらら)ホテルに泊まってみたかったのが選んだ理由だった。
最近全国に展開しているリゾートホテルだ。
テレビでも何度も取り上げられていてずっと行ってみたいと思ってたのだ。
ホテルまではタクシーを使って到着するとフロントに今日3度目の顔を見つけたのだ。
「いらっしゃいませ」
立木さんは別人のような笑顔を見せていた。
「お、お世話になります、小川悠乃です」
名前を言うのも恥ずかしい…
「小川悠乃様ですね、お部屋の変更希望はございますか?」
まあ知ってるよね、予約は2名だったのに1人に変わった事は…
シングルルームにすると確かに値段は下がるけども、お手を煩わす訳にはいかない。
「部屋はそのままで大丈夫ですけど…あの…お仕事の都合が付くなら食事を一緒にどうでしょうか…」