祝福のあとで
会場は、
柔らかな光に包まれていた。
白と淡いグリーンを基調にした装花が、
空間に無理なく馴染んでいる。
——由里らしい。
そう思った瞬間、
少しだけ肩の力が抜けた。
「ひかりさん」
声をかけられて振り向くと、
由里が立っていた。
ドレス姿ではないけれど、
今日は、はっきりと“花嫁になる人”の顔をしている。
「今日は、よろしくお願いします」
由里はそう言って、
少し照れたように笑った。
「全部、ひかりさんのおかげです」
「そんなことは」
ひかりは首を振る。
「お二人が選んだ形です」
由里は、
その言葉を大切に受け取るみたいに、
一度だけ頷いた。
「……緊張は、してますけど」
小さく息を吐いてから続ける。
「でも、不思議と不安はなくて」
ひかりは、
その横顔を見て思う。
迷いのない人の立ち方だ。
「それなら、大丈夫ですね」
そう言うと、
由里は少し驚いた顔をして、
それから笑った。
「ひかりさんに言われると、
本当にそう思えます」
控え室の奥から、
スタッフが呼ぶ声がする。
「じゃあ」
由里は一歩下がって、
軽く頭を下げた。
「あとで、また」
「はい」
由里が去っていく背中を見送りながら、
ひかりは静かに息を吸った。
ちゃんと、祝福できている。
そう、自分に言い聞かせる。
柔らかな光に包まれていた。
白と淡いグリーンを基調にした装花が、
空間に無理なく馴染んでいる。
——由里らしい。
そう思った瞬間、
少しだけ肩の力が抜けた。
「ひかりさん」
声をかけられて振り向くと、
由里が立っていた。
ドレス姿ではないけれど、
今日は、はっきりと“花嫁になる人”の顔をしている。
「今日は、よろしくお願いします」
由里はそう言って、
少し照れたように笑った。
「全部、ひかりさんのおかげです」
「そんなことは」
ひかりは首を振る。
「お二人が選んだ形です」
由里は、
その言葉を大切に受け取るみたいに、
一度だけ頷いた。
「……緊張は、してますけど」
小さく息を吐いてから続ける。
「でも、不思議と不安はなくて」
ひかりは、
その横顔を見て思う。
迷いのない人の立ち方だ。
「それなら、大丈夫ですね」
そう言うと、
由里は少し驚いた顔をして、
それから笑った。
「ひかりさんに言われると、
本当にそう思えます」
控え室の奥から、
スタッフが呼ぶ声がする。
「じゃあ」
由里は一歩下がって、
軽く頭を下げた。
「あとで、また」
「はい」
由里が去っていく背中を見送りながら、
ひかりは静かに息を吸った。
ちゃんと、祝福できている。
そう、自分に言い聞かせる。