Toxic・Romance
その後も私は仕事と趣味に毎日忙しなく、ほんの少し迷いのある毎日を過ごしていた。
在り来りじゃない、萌生ゆるらしい作品ってなんだろう……。
ふとした時に蘇る、あの言葉だ。
「うーん、分かんない!」
「どうしたの?」
思わずもやもやを吐き出した。すると隣にいた夜永さんが心配そうに覗き込むので、慌てて首を横に振って否定する。
「あ、なんでもないです。それより今日の会議資料ですけど、100部で大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。月島の資料、見やすくて助かってるわあ」
「(そりゃあ、企画のひとにこき使われてますので……)」
しかし企画のひとは本社グループの人間なので、間違っても夜永さんに愚痴は言えない。
「ていうか今日のプロジェクトの進行会議、PRの企画代表も参加するらしいよ」
「えっ」
思わず変な声を出してしまった。