一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
今は昊の番。
微動だにしない無表情が、アンニュイとか雰囲気あるとか褒められてる。
「別にいいけど。写真撮られるの、慣れてなさそうだし」
パイプ椅子に座るユウキが、やれやれと息を吐く。
下げていた頭をゆっくりと上げて、その顔色を窺い見た。
本当に怒ってはなさそう。
話も聞いてくれそうな雰囲気。
「ユウキは表情の作り方褒められてたよね。
コツとかあるの?」
「……自分が1番良く見える顔の角度とか、顔の筋肉の使い方とか研究してる。
目の力の入れ方一つ変えるだけでも結構変わるよ」
「なるほど!……こんな感じ?」
「……ヘタクソ。もういいよ、明日の朝練でやってみよ。付き合ってあげるから」
「えー、じゃあ今日の撮影には間に合わないじゃん!」
「諦めなよ」「えー!」とちっちゃな小競り合い。
その様子を見ていた蓮が、にやにやとしながら私とユウキの肩に腕を回してきた。
「最近仲良いみたいじゃなぁい?ウサちゃんと千景ちゃん」
「えっそうかな!?」
“仲良い”のワードが純粋に嬉しい。
友達0の人生で、そんな風に言える人はいなかったから。