一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「ユウキ!」
救いの神!
胸で祈るように手を組んで、満面の笑顔でユウキを見つめる。
ユウキの眉間の皺がますます深くなった。
「怖いんだけど……。
と言うか、こんな誰が見てるかもわかんないとこで変なことしないでよね。恥ずかしいから」
そう言って、ユウキは何の躊躇いもなく校門をくぐって学校の敷地に入っていく。
追いかけることに意識が向いたら、私まであっさり敷地内に踏み込んでいた。
校舎へと続く満開の桜並木は、もう花びらが散り始めてる。
周りの子たちが両親と並んで歩く中を、私はユウキと歩いている。
「式典だけでも出させてもらえてよかったよね、入学式」
スタフェスの影響で、スケジュール真っ黒だったけど。
この後すぐにレッスンスタジオに行かなきゃだけど。
宇都さんが今日だけはって調整してくれたのだ。
「学校に入れなかった奴がよく言う」
「ゔ……っ。」
何も言い返せない。
話題変えよう。話題、話題……
「……あっ!ユウキのご両親はこないの?入学式」
前を見ていたユウキの目が、フッとこっちを向く。