一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―



宇都さんの車に乗り込んだ瞬間、制服についた桜の花びらが膝に落ちた。

さっきまで聞こえていた生徒たちの笑い声は、もうない。

車内に流れるのは、次の仕事について確認する宇都さんの声。

「到着後すぐAスタジオです。後のスケジュールもあるので、秒で来いとSEIKOさんに言われてます」

「だから宇都さん、必死な顔してるんだ……」

「一本も道間違えられないからね」

軽口を返したユウキが、隣で小さく息を吐く。

スマホ画面には、さっき撮った入学式の写真。
だけどその下には、スタフェス関連の通知が何件も並んでいた。

――――
――……

車が道路脇で止まるなり、車が止まるなり、私たちは飛び出すように車を降りた。

Aスタジオのドアを開けると、すでに熱気が満ちている。

今にも走り出したくなるような、明るく爽快なサウンドと、それに乗っかるそれぞれの特徴が混じる3人の歌声。

鏡面の前で厳しい顔で立っているSEIKOさんとRyoさん。
冴さんは穏やかに微笑みながらも、声の重なりに耳を澄ませている。

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