一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「どうでもいいけど、千景も早く着替えなよ。
スタフェスまであと3週間。1分も無駄にしたくないんだけど」
いつの間にかユウキはオーバーサイズのTシャツにジョガーパンツと、見慣れた服装になっている。
すでにストレッチまで始めてるから、焦る。
「トイレで速攻で着替えてきます!」
「やーっぱ女子じゃん」
「違うけど!行ってきます!」
蓮の揶揄いを振り切って、自分のレッスンバッグを手にしてスタジオを飛び出す。
性別も偽ってるし、学校には今日くらいしか行けないし。
非日常に溢れてるのに、くだらないことで笑い合う“俺”達はまだどこにでもいる普通の高校生のよう。
――スタフェスまであと少し。
そんな世界が一変する日が、すぐそこに迫っている。