一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―

#2 これは、しっかり男子だね


「美嶋千景!性別、男!
flying-Hiの新メンバー……ッス」




個性強めのイケメンたちのど真ん中で、胸張って大嘘をつきました。




ぽかんとした目に見つめられて、気まずい沈黙。

心臓がドクドク言ってる音だけがやけに大きく耳の奥で響いていた。



「は?何その言わなくてもわかる情報しかない自己紹介。
女であるわけがないでしょ」



眉を寄せて苦い顔をした“ユウキ”がズバッと切り捨てる。

ザクっとしっかり心臓に刺さった。



「……女の子みたいな顔してるけどね」



ウェーブかかった赤髪から覗く瞼の重い無機質な目が、私のことをじっと見つめる。
綺麗だけど作り物みたいに生気の薄い顔立ちにドキッとした。



この人は――、確か、“(そら)”って呼ばれてた。



見つめ合ってるけど、目が合ってる気がしない。

人を見てるってより、風景の一部として私を見てるみたい。



「たしかにねー。華奢だしちっさいし。
案外ほんとに女の子だったりしてー」



ゆるりと脱力した鋭い指摘にドクンと心臓が凍る。


“蓮”だ。


さっきまで興味なさげにスマホと向き合ってた視線が、今は面白い玩具でも見つけたみたいに私を見ている。



「ちょっと脱いでみてよ千景ちゃん。
あ、流石に上ね?下はだめだよー?」


――はっ!?


初日からまさかの大ピンチ。


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