一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
蓮が、“あれ?思ったより重症?”と言いたげな視線を南に投げる。
ユウキはずっと離さなかったスマホを、静かにテーブルの上に置いた。
昊は空気の流れを読むみたいに黙っている。
気まずい空気。
……私のせいだ。
申し訳なさに目線が下がった時、隣に座っていた南が私の腕を引き上げた。
「え……?」
驚いて顔を上げる。
見上げた南の姿は、真上に蛍光灯の光を背負って光っているように見えた。
「気分転換!」
弾けるように明るくぬける南の声と、口を目一杯引き延ばした悪戯っぽい笑顔。
ずっと張り詰めてた糸が、面食らってわずかに緩む。
「ちょっと付き合ってよ、千景」
言うのと同時に手を引かれて、返事をする前に腰が浮く。
頭が体に追いつく頃には、もう控え室を抜け出していた。