一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―

「ふーん。生意気」

「あゔっ」


お兄ちゃんの大きな手が、ガッと私の両頬を容赦なく掴んで潰す。

やっぱり暴君。優しくない。


「でもまぁ、才能なんてクソみたいな言葉に潰されなくなったんなら、いい」


珍しく温度のある、真剣な声色。
暴君でも好青年でもない、妹を思う兄の顔をしているように見えた。


「星の輝きは自分で創るものだからな」


続く言葉に、面食らう。
それと同じ言葉をほんの数十分前に、私はもらったばかりだから。

「――核ゆーごー、反応?」

なんだか可笑しくなってきて、ふっと笑い声が漏れる。
私の口から出てきた、合ってるかもわからない覚えたての単語を聞いたお兄ちゃんの表情が、一瞬止まった。


「変なの。お兄ちゃん、南と同じこと言ってる」


一度の揺らぎも見たことがない、お兄ちゃんの目が初めて揺れる。



その目の奥に映るのは――……


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