一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「間も無く出ます!袖口にスタンバイお願いします」
バクンと、緊張が胸を叩く。
ステージへと距離を縮める足が、とてつもなく重い。
幕の隙間から覗く客席は、まるで星空みたいに光っている。
真横から間近に見た演者さんの姿は強い光を一心に浴びても、尚も負けない輝きを放っていた。
「――っ、」
――息をするのを忘れるくらいの、圧倒。
指先が冷えて、胸に灯った小さな希望が不安に飲み込まれそうになる。
足が震えた時、南が私の手を取った。
「大丈夫!飛ぶ時は一緒、だろ?」
私の手を、南は指を絡めて握り直す。
きらきら星みたいな眩しい笑顔。
ギュッと握ってきた手は、少し汗が滲む熱さだ。