一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
暗闇の中で揺れていたのは、恐ろしい目じゃなかった。
色とりどりの無数の光。
熱。
期待。
――待っていてくれてたみたい。
怖かった。
飲み込まれると思っていた。
なのに。
こんなにあったかい。
「信じた道を まっすぐ
逸れないことが 僕の強さ」
溢れるように紡いだ歌が、ドーム内に柔らかく満ちる。
この歌詞に相応しい強さが、私にはまだない。
だけど、今できる精一杯を歌いたい。
ソロパートを歌い上げてすぐ、光の矢みたいに真っ直ぐ飛んでくる南の歌声に、溶け合うように高音を重ねた。
「Find the light in me.」
客席のペンライトの光が、揺れるのを忘れたみたいに止まる。
――綺麗。
胸の奥にすっと光が差し込むみたいな歌声に、広い会場のどこかで誰かが小さくそう零した。