一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
駆け出した足が不安で止まりかける様に、サウンドのテンポが落ちる。
Bメロ。私とユウキの、掛け合い。
いつもよりずっと遠くに感じるユウキとの距離。
だけど、距離を詰める一拍前に向けた視線はちゃんと絡み合った。
大きく弧を描いて、1歩・2歩。
トン、と背中が触れ合う。
薄い衣装越しに、ユウキの鼓動まで聞こえた気がする。
なぜか無性にホッとして、ふっと笑みが浮かんだ。
「届かないかもって」
「思う夜があっても」
向かい合うと、ユウキも同じ様な顔をしている。
「それでも手を」
「伸ばしたくて」
伸ばし合う手は離れていく。
けれど、絡んだ視線はずっと近いままだった。
「迷いごと抱いたままで 飛べばいい――」
昊と蓮のユニゾンで、曲は再び走り出す。
暗がりから光の先へと抜ける様に、サビまで一気に加速した。