一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
>>おっ
>>ラスト!
とコメントの流れも静かになった。
「美嶋千景。……高校1年生の、15歳です」
うう、緊張する。
ちょっとだけつっかえてしまった。
>>声ちっさ
>>目力はまあまああるのにね
容赦ないコメントに、萎縮して声が喉で詰まる。
歌やダンスみたいに、背中を押し出してくれるものが今はない。
ただの“私”を見られるのが、怖……
>>緊張してる……がんばって!
>>千景くんの切り抜き見てここに来ました
ぽつぽつと流れ始めた、あったかいコメントが胸に飛び込んでくる。
背中に置かれたままの南の手は、私をしっかりと支えてる。
その感触が、目の前にいる人たちのもののように思えた。
胸がギュッと熱くなる。
この人達の目に映るのは、“私”じゃない。
“アイドルの美嶋千景”なんだから。
そう思ったら、背中を強く押された気がした。
「精一杯頑張ります!よろしくお願いします!」
ガバッと深く頭を下げる。
ちょっとして顔を上げようとした時、真横から南が飛びついてきた。
「頑張ったなー!千景っ
偉いぞ〜!」
せっかくセットしてもらった頭を、撫で回されて揉みくちゃにされる。
犬にするみたいに南に抱え込まれて、褒められている私を昊と蓮が生ぬるく見ている。
「……真面目」
「そこが千景ちゃんのウリですからぁ」
>>パチパチパチパチ
>>応援するよ!
コメント欄にもあったかい空気が流れていく。
にこにこと愛想良く笑ったままのユウキが、ほんの少しだけ面白くなさそうに足をぶらつかせた。