一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―



配信開始から30分。
同接数を表すカウンターは、上昇速度を上げて回り続けている。

話題はスタフェスでの初披露の裏話から、次のテーマに移行しようとしていた。

「次のテーマは――……ドン!
メンバーカラーを決めよーう!」

「イェーイ!」

よしよし、ちょっと慣れてきたぞ。

南の自由なハイテンションな進行に合わせて、盛り上がれるようにもなってきたし!

……もう後半戦だけど。

「メンカラかぁ。考えたことなかったね〜」

蓮の言葉に、昊も黙って頷く。

「アイドルにとっては必須だよ!
ステージの上で僕推しって目印になるんだから」

「ちなみに紫は僕のねっ」とユウキがだだっ子みたいに言う。

“言ったもん勝ち”

舌を出した心の声が聞こえた気がした。

「じゃあそれなら蓮はピンクだなっ!」

「髪色で言ってない?それ」

わははと笑う南に蓮がツッこむ。
コメント欄も“大正解”で埋まったから、まぁいいよと頷いてたけど。

「それでいくと、昊は赤かな?」

流れに乗って、私もポンとひとつ手を叩く。

「昊が赤って……なんか妖しくならない?」

ユウキの苦笑いに、ぽわんとみんなの頭に赤を背景にした昊の姿が浮かぶ。

気怠げな無表情の、無駄に色気がある美人。


“夜の帝王みたい”
誰もがそう思ったけど言わなかった。


「……逆にアリ!逆にアリかもよ〜?」

空気の変化に焦った蓮の一言で、昊のメンカラも決定する。

残るは私と南だけだ。

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