一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
#21 御堂蓮の疑惑
人通りが少ない夕方前の住宅街を、蓮の後を尾けて歩いていく。
深く被ったキャップに、挙動不審のへっぴり腰。
自分の靴底がアスファルトを擦る音にも、いちいちビクついてしまう。
ふと、蓮が足を止めて振り向きそうな動作をする。
――やばっ!
慌てて近くの路地に駆け込んだ。
数秒してから、恐る恐る通りに顔を覗かせる。
蓮は元通りの後ろ姿。
よかった。バレてはないみたい。
ホッとため息が漏れた。
「……?」
いつのまにかそこにいたお婆さんが、じいっと私の前で立ち止まって目を凝らす。
今の私、完全に不審者だ!
軽い会釈で誤魔化して、そそくさと通りに戻ることにした。