一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―



着いたところは、人の気配がしない家に挟まれた小さな公園。
サイズの割に植え込みや木が生い茂っていて、ひっそりとしている。

ブランコとベンチがひとつずつ。

蓮はベンチの背もたれに肘を置きながら、近い距離で私を睨む。
その顔の前で、勢いよく手を合わせた。

「ごめんなさい!」

「ま。いーけどー。そう見えるムーブしてたとこもあるしねー」

蓮は私の頭に手を置いて、雑にポンポンと弾ませる。

小さい子にするみたいな動き。

前から思ってたけど、蓮って私を子ども扱いしてるとこある気がする。

「なんで誤解されてるのに訂正しないの?
あのたまにするベリーの匂いとか、彼女って思われてるよ……?」

おずおずと視線を持ち上げて尋ねる。
すると、蓮はなぜかバツが悪そうにむくれた。

「しない。仲間内で疑われてるだけなら、彼女疑惑のが100倍マシ。
だってダサくない?女かと思ったら、間違って妹のシャンプー使ってただけでした〜……とか」

唇を突き出して口籠る様子にきょとんとする。

「……そんな理由で?」

「おーよ。悪いかっ」

ヤケクソみたいに言い捨てる口調。
本気で恥ずかしがってるみたい。

いつもどこかダルそうで、ふわふわにこにこしてるイメージだったから――

照れてる蓮は珍しい。
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