一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
――さて、次は千景のパート。
休憩が明けたとき、廊下に出てた千景と南の空気は明らかに変化していた。
何があったのかまでは知らない。
ただ、パフォーマンスに作用する予感がするからワクワクする。
全身に力の入っている千景を見つめる。
俯いているように見える視線は、ずっと南の方に向いている。
小さく開いた千景の唇が、震えるようにブレスした。
「――風吹けば 揺れる髪に
視線がまた奪われてく」
……消えそうなほど、弱々しい声。
「ほら、緊張のせいで喉締まってる!」
目を閉じて歌に集中していた冴が、ボソリと呟く。
ストップをかけようとしたのを、肩を叩いて制止した。