一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
#25 きょうだい
「本日のゲストは――……
今勢いのある、あの新星アイドルグループのみなさんでーす!」
前振りトークでひと笑い起きたスタジオに、華やかで重厚感のあるオープニングが流れる。
仰々しく開くオリエンタル風のセットの扉。
その向こうから私たちが姿を見せた瞬間、観覧席から黄色い歓声が沸き上がった。
恋色サイダーをもらってから3日後。
ただいま私たちは、ベテラン芸人さんたちがゲストをNGギリギリまで深掘りする人気トーク番組に出演中。
雛壇に並ぶ王座みたいな椅子に腰掛けて、観覧席からの熱視線を真正面から浴びている。
「今、勢いあるんやってなぁ。衝撃のデビューやったもんな」
番組MCが、大げさに頷きながら私たちを見る。
「……グループ名なんだっけ?アジフライ?」
「いや、“flying-Hi”ッス!」
食い気味に南が返して、スタジオがどっと沸く。
「え?エビフライ?」
「flying-Hi!」
今度は5人でツッコんで、笑いがさらに大きくなった。
空気が、一気にやわらぐ。
そのまま台本通りに自己紹介が進み、巨大フリップを使ったメンバー深掘りコーナーへと移っていった。