一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
名前や生年月日、血液型の基本情報をざっと紹介されて、回答が隠された項目が続く。
なんでもないことでも大ベテランの芸人さん達が拾ってくれるから、緊張が少しずつほぐれていく。
スタジオの空気もどんどん温まっていった。
「次の設問は――過去の経歴!」
MCの通る声に合わせて、フリップの紙が捲られる。
「おっ、みんな芸能経験あるんやなぁ」
ひな壇の芸人さんの反応に、私以外の4人は軽く頷く。
「蓮くんは読者モデル。ウサくんは地下アイドル。
昊くんはVTuber?今時やな!」
「……ちなみに、外見じゃなくて中の方です」
昊が気怠げに答える。
一拍置いて、スタジオが爆笑した。
「いや、わかるわ!」
「CG感あるもんな、自分」
「ちなみに何系なん?」
芸人さん達が興味津々に身を乗り出す。
「……歌系ですね」
「顔出しナシ?」
「ナシです」
「じゃあリスナーだった人、びっくりしてるやろなぁ」
「……気付いてないんじゃないですかね」
素っ気ない返しにどっと笑いが起こる。
笑いの渦中にいる昊だけが、無風で前を向いていた。