一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「冷静に考えてみなさい。すでに波に乗ってる俳優が、今更新星アイドルグループに入るなんておかしな話でしょう」
……言われてみれば、確かに。
お兄ちゃんだけが浮いて、お互いにメリットがない気がする。
「日向を入れるって話は――……ある事情に利用するために使っただけ。
そしてあなたは、私があなたをflying-Hiに欲しいと思ったから採った。日向の推薦ではあるけどね」
ドクンドクンと、心臓の音が耳に響く。
自分の中の思い込みが、塗り替えられていく気がする。
「……でも、私……SEIKOさんと会ったのはflying-Hiになってからで……」
SEIKOさんが私を見染める理由がない。
そう思ったのに。
「違うわ。8年前、私はあなたを見つけている」
8年前……?
私が8歳の時ってこと?
全く思い当たることがなくて、記憶を探して目が泳ぐ。
SEIKOさんはふっと小さく笑いを漏らした。