一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「千景ちゃん……!?
え、何してんの。集合よりだいぶ早くない?」
蓮が胸を押さえながら、げんなりして振り返る。
私の姿を認識した途端、さりげなく台本を閉じた。
「予定なかったから自主練しようかと思って。
蓮も自主練?ここでやるの、珍しいね」
「家だとちび達うるさくて台本頭に入んないから、仕方なくねー」
「そっか。鈴ちゃんと蘭ちゃん、元気?」
「元気元気。またかげちゃん来ないのかってうるっさいよー」
呆れたように言いながら、蓮の顔は満更でもなさそうで。
いいお兄ちゃんなんだよねって、ほっこりした。
「ところで…練習、続けないの?」
蓮のそばにバッグを置いて、私もタオルやらイヤホンやら、自主練に必要なものを取り出す。
蓮は台本を閉じたまま、ちょっとバツが悪そうな顔をした。