一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「もうやんなーい。人前で台詞言うの、ちょっと気まずいし」
ぴたり。私の手が止まる。
「そんなことないよ!
セリフを声に出して言うのは記憶の定着にもなるし、言い回しの調整にも効果あるし。それから――」
「ちょっとストップ!勢いすごすぎ。
しかもなんでそんなに演技詳しいわけ……」
若干引き気味でツッこんだ蓮が、言葉の途中でハッとする。
“美嶋日向の弟だからか”
ぱかっと口を開けっぱなしにした顔が、そう言っている。
「……」
蓮の表情が静かに変わっていく。
半分腹を括ったような、半分照れているような、そんな顔。