一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「……千景ちゃんて、演技できんの?」
「!」
ちょっとの間。
私に演技の実践経験はない。
けど、お兄ちゃんの演技の練習相手はずっとしてきた。
……“練習相手”以上のレベルを要求されながら。
(だから、言っていい?や、でも自信が……)
弱気が顔を出しそうになった時、この間のSEIKOさんとのやりとり思い出してハッとする。
(そうだ、頑張るって決めたんだ)
これもその一環!
キッと顔つきを引き締めて、蓮のことをまっすぐ見た。
「……できる!やるっ」
「まだできるか聞いただけなんだけどー……
まぁいいや」
勢いよく挙手した私に、蓮はまたしても苦笑い。
「俺の演技練習、付き合ってよ。千景ちゃん」