一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
――――
――……
「“君、今日から俺のカノジョ、ね?”」
「“イヤッ!そんなの、ぜったいぜーったいお断りっ!”」
レッスンスタジオの真ん中で、2人並んで座り込む。
一冊の台本を共有して、ほんの少し肩が触れ合う。
今やってるシーンは、君恋 第一話のクライマックス。
チャラい男子・神崎颯斗と、ツンデレヒロイン・星宮まりんが初めて直接絡むシーンだ。
私も蓮も目線は台本のまま。
ページをめくる音だけが、静かなスタジオに響く。
ラストは、原作屈指の名シーン。
颯斗がまりんの唇を奪って、余裕たっぷりでかます一言で終わる。
「“ほら。俺のこと好きになるでしょ?”」
「…………」
ちら、と蓮のことを見る。蓮もこっちを見た。
「……なんて言うか……、棒読み?」
「ハッキリ言ってくれるじゃん」