一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
褒めてるのに。
笑って誤魔化すと、蓮がやれやれって顔して息を吐く。
「とにかく。まずはそのままの蓮で演ってみてもいいんじゃないかな?」
「……?」
「セリフもちょっと言い回し変わっていいと思うし……
あっ、実際に動いてみるのもいいかも!」
思いつくままに立ち上がると、蓮も目を白黒させながら立ち上がる。
「動いてみるって……台本どうすんの?一冊しかないけど」
「大丈夫!もう覚えた」
「えっ」
「ワンシーンだけなら5分で覚えろってお兄ちゃんに躾……教わってるから!さ、やってみよ!」
「……美嶋家怖ぁ……
やっぱちょっとズレてるわ、千景ちゃん」
口端を引き攣らせながら、蓮はぎこちなくページを捲る。
私はスタジオの中央まで下がった。
「じゃあ、まりん役演るね」
「マジでやんの?」
「ん?そうだけど?」
「うわぁ……」