一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
わざと跳ねさせていた癖がなくなって、落ち着いたショートボブ。
前髪も綺麗に横に流されて、女の子みたいになっている。
(……いやいや!どっちかっていうと、こっちが本来なんだった)
「うんうん。これなら気持ち入りそー。
やってみよ、千景ちゃん」
「へっ?あ……っうん」
そっか、まりん役のためにちょっと女子っぽく整えたのか!
そうしないと女子に見えないのは微妙に複雑な気持ちだけど。
とにかく今は演技に集中!
台本片手に片足重心のシルエットを作り始めた蓮に合わせて、その向かい側に立った。
「……じゃ、まりんが颯斗にくってかかるところからやるね」
一瞬顔を伏せて気持ちを作る。
原作は何度も読み込んでるから、まりんのイメージはバッチリ。
顔を上げた瞬間、蓮に詰め寄った。