一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「“神崎颯斗!またあんたが女の子を泣かせたの!?”」


キッと眉を吊り上げつつ、可愛く上目遣い。


声は――まりんのために今だけ許して。
ちょっと高めに出してみた。


「――」


蓮の口が止まる。

未知の生物を見ているみたいな顔で、私の顔をぽかんと見ていた。


「……蓮っ次、セリフ!」

耳打ちすると、蓮の肩が小さく跳ねる。

「うわ、ごめん。ガチでヒロインっぽくてビビった。
千景ちゃんホントに演技できんだね」

感心してるような言い方が、ちょっと照れくさくて肩を竦める。


気持ちを切り替えるみたいに、蓮が咳払いをした。


「じゃ、俺も先生のアドバイス通りやってみますかね」


そう言った蓮が、少し視線を宙に彷徨わせて、一息つく。

次の瞬間、いつものような軽い笑みが浮かんだ。

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