一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「――はっ、」
颯斗だ――――ッ!
柔らかいのに余裕たっぷりな笑い方も、こういう時にちょっと息が混ざる喋り方も。
蓮なんだけど蓮じゃない。
紛れもない神崎颯斗だ。
漫画の中から颯斗が出てきたような錯覚に、混乱して耳まで顔が真っ赤になる。
「ちょい、千景ちゃん。つぎつぎ。」
ふっと笑いながら、今度は蓮が耳打ちする。
それでハッとして、慌てて蓮の胸を押した。
「“イヤッ!そんなの、ぜったいぜーったいお断りっ!”」
ムッと唇を尖らせる。
腕の力は緩まず、私を逃がしてはくれない。
台本通りではあるんだけど……
リアルな体温に、ドキドキしてしまっている。