一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
#28 なんなんだよ
ふたりっきりのレッスンスタジオ。
蓮に抱きしめられてる私。
顔同士の距離は、数センチ。
私の顔は真っ赤。
――この惨状を、ユウキはどう見たんだろう?
私もユウキも、時が止まったかのように動かない。
ユウキの顔は“衝撃”の一言で表せそうなくらい、目も口も開いて固まっている。
「あ、ウサちゃん。おつかれー」
なんでもない顔した蓮が、態勢はそのまま顔だけ上げて呑気にそんなことを言う。
「――――っ」
その瞬間、ユウキの目つきがギッとキツくなる。
ものすごく険しい顔をして足音荒く私たちの方に近づいてきた。
な、なんかよくわからないけど、怒ってる!
「なにふざけてんの」
……みたいなお説教が飛んでくる気がして、必死に首を横に振る。
「ユウキ!違うから!
これは決してふざけてるわけじゃなくて――……!」
覚悟して目を瞑ったのに、雷は落ちてこない。
近づいてくる足音が目の前でぴたりと止まった、次の瞬間――
グイッと手首を強く引かれて、蓮の腕の中から引っ張り出された。