一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
私の横顔を見たユウキが、大きく一歩を踏み出す。
――と同時に、男子の割に華奢な両手が、私の両頬を掴んで前を向かせた。
間近には、隙一つない綺麗な顔。
凛とした目は、燻った熱に切なそうに揺れている。
その瞳に囚われて、金縛りみたいに体が動かなくなった。
「千景のシンメは、僕でしょ?」
ユウキの手の温度が、頬に張り付く。
遠くに聞こえていた話し声が、ドアの閉まる音と共に途切れて、再び静寂が訪れた。
耳に残るのは、ドクンドクンと胸の音。
「……あ、」
「そうだよ」って、すぐ頷けなかったのはなんでだろう?