一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「制服越し 触れた肩」
昊が歌詞の通りにしっかりと私の肩を掴んで、屈んで私と目線を合わせる。
芸術品みたいな気怠げな無表情のドアップ。
破壊力が凄すぎて、思わず息が止まって頬が熱を持った。
違う。多分歌詞は肩同士が触れてるんであって、そういうことじゃない!
――なんてツッコミつつ、頭はパニック。
「――っ、平気なフリ、してるけど」
歌声がちょっと遅れて上擦った。
逆サイドにいる3人が、私達のことを見る。
南は何やってんだと笑ってるし、蓮は昊に感心してる。
その間にいたユウキは――
ピキ、と片目をひくつかせて、センターラインを踏み越えた。
昊と睨めっこが続く中、不意に後ろから腕を引っ張られる。
瞬間、くるんと反転する体。
コツ、と額が何かにぶつかった。
「ねぇ ちょっと!近すぎない!?」
耳に直接届くちょっと棘っぽいユウキの歌声。
くっつき合う額同士は擦れ合って前髪がたわむ。
真顔でパフォーマンスを見ているSEIKOさんの横で、
冴さんが、「あちゃー…」と眉間を押さえた。