一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―

⭐︎

「次、千景くんでーす」

呼ばれてブースに入る時。
出てくるユウキとすれ違う。

「ユウキ!お疲れ様」

ぴょんとユウキの前に立ち塞がって、悪戯っぽく笑う。

ユウキは大きく瞬きをして、すぐに目線を逸らしてくる。

「…………おつかれ、」

唇をまごつかせた、ちょっと聞き取りにくい声。


『千景のシンメは、僕でしょ?』


――そう言われた日から、ユウキの様子がおかしい。


あの日より幾分冷静になってはいるけど、常にカリカリしてるというか……。

(それに、ちょっとだけ)

ユウキは俯いて、素早くブースを出て待機場所に行ってしまう。

なんとなく余裕のなさを感じる後ろ姿を、ちょっと寂しく見送る。

(避けられてる気がする)
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