一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―



ついてきたのはいつかの公園。
朝の空気は少し緑の匂いがして、やっぱりひっそりとした雰囲気を感じる。

小さなベンチに並んでいると、蓮のことがよく見える。

あまり眠れていないのだろうか?

少し顔色が白い気がするし、目の下のクマも濃いように思えた。


「で?今回は何しに来たわけー?」


面倒くさそうな顔をして、蓮が私の顔を覗く。
私は膝に置いていたスマホを握りしめて、蓮の目の前に突き出した。


「悪魔の証明、できるよ!」


スマホの強い光源をくらった蓮の目が、見開く。

その視界の隅には、緊張しながらも強気に眉を上げている私の顔を映して、言葉迷っているようだった。


「なん……それ、どうやって……」

「あっ、えっと……これ!」

スマホを自分の前に戻して、焦りながら操作する。

例のアカウントのスクリーンショットの画面を表示して、再び蓮に差し出した。


受け取った蓮が、促されて何枚かのスクショに目を通す。

その中身を認識すると、呆然として顔を上げた。


「は、……何でこんなん持ってるの?」

「……お兄ちゃんのツテを借りちゃいました……」


“悪魔の証明ができる”なんて偉そうに言ったけど――
実は私の力で探し出したわけじゃないからちょっと気まずい。

それを誤魔化すように小さく笑って後頭部を掻く私を、蓮は恐れ慄いた顔で見つめた。
< 285 / 293 >

この作品をシェア

pagetop