一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「……やっぱ怖いわぁ。美嶋家」
「えっなんで!?」
「わかってない千景ちゃんも怖ぁ……」
安心してもらおうと思ったのに、怖がらせてしまった。
ちょっと落ち込んで下を向いて口をまごつかせていると、蓮が呆れたように目を細めた。
「でも、ま。ありがとね。
俺のために頑張ってくれたんでしょ」
俯く頭に、優しい手の重みが乗る。
ポンポンと何度も弾んで、慰めてくれているみたいだった。
その声色と手つきが、何故か浮かない言動に感じられて。
急に焦った気持ちになって顔を上げた。
「れ、蓮……?疑いが晴れるんだから、戻ってくるよね……?」
一瞬驚いて固まった蓮の顔が、苦笑に変わる。
私の頭に乗った手に、ほんの少し力が入った。
「どうだろね。今回いろんなところに迷惑かけまくってるし。
……それに俺自身も、正直怖くなったっていうか……」
笑顔を保とうとしているのに、引き攣っているその顔が痛々しい。
初めて聞いた、ストレートな蓮の弱音。
目線も定まらなくて、力を込めた手は不安を誤魔化しているように思えてきた。