一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
しん……っと場が静まり返って、それぞれに余韻を噛み締めている。
「イメージは“離陸直前の疾走感”。
“高く飛ぶ”じゃなくて“飛ぼうとする瞬間”を切り取った曲。
1人じゃ危なっかしくて飛ばせられない、個性バラバラの問題児達にピッタリなデビュー曲でしょ?」
SEIKOさんが不敵に微笑む。
1人じゃ飛べない――
その言葉に、人知れずユウキの強気な瞳が揺れる。
クッと唇を結んで、揺らいだ感情を押し殺した。
「いーね、アガッてきたっ」
タブレットから流れてるボリュームの足りない音源を聴きながら、南が跳ねるように歌って踊り出す。
歌詞はほぼうろ覚えの宇宙語。
振りもなんとなく合っているようなテキトーさ。
だけど、感じたままに全身でメロディに乗る南は、星を散らしたような輝きを放つ。