一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
――離れたところにポツンと残ったのは、ユウキ。
集まる輪から目を逸らして、平静を装うその表情はどこか苦しそうな雰囲気を帯びている。
「ユウキのことも呼んだんだけど?」
南がまたユウキに声をかける。
今度はユウキの視線がこっちを向くことは、ない。
「……僕はいい」
ふい、と背を向けてタブレットの画面に向かう。
あまりのそっけなさに、わちゃわちゃと騒いでいた私と蓮と、昊もトーンダウンしてユウキを見た。
「ユウキ……」
「あー。ウサちゃんはオーディションの時から裏での馴れ合いは好まない子なの。だからほっといていいと思うよー?」
声をかけようとしたら、蓮がゆるりと私の肩に腕を回してそれを制する。
そう言われたらそれ以上何も言えなくて、ぐっと言葉を飲み込んだ。
……でも、1人黙々と曲に向かう後ろ姿はちょっとだけ寂しそうに見える。
それは、私の気のせいなのかなぁ?