一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
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デビュー曲をもらった日から、レッスンは基礎に加えて「Flying High」の完成度を高めるためのより実践的なものになった。
「蓮!しんどそうな顔しない!
千景も笑顔絶やさない!」
「はいっ」
「昊、サボってんのバレてるよ!
南は大振り過ぎ!動線意識しないと。ユウキに当たりそうになってる!」
レッスンはドタバタ。
常にSEIKOさんやトレーナーさん達の厳しい指摘が飛んでくる。
たった一曲パフォーマンスするだけでも、こんなに大変だったなんて。
キラキラよりも泥臭さが勝ちそうな状況に、みんな必死に食らいついている。
「あ――。しんどっもう動けなぁい」
レッスン合間の休憩時間。
蓮がフロアのど真ん中に滑り込むようにうつ伏せた。
「今日特にエグかったよな。一瞬でもサボったらやり直しの地獄ループ」
言葉の割にけらけらと楽しそうに笑う南にはまだ余力がありそう。
「……蓮の隠れサボり全部バレてたよね」
「堂々とサボる昊よりましでしょ〜」
くたくたに疲れてるけど、その割に空気は和やか。
苦労を共にしてる仲間がいることが救いになってるのかもしれない。
頑張った後の軽口の応酬に、私もその輪の中でつられて笑った。