一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「す、すみません!」
「何やってんだよ、お前!」
私の謝罪とユウキの怒声が被る。
それも気に入らないのか、ユウキは小さく舌打ちした。
「千景。今、どうして急に大きく踏み込んだの?」
SEIKOさんが冷静に問いかけてくる。
彼女は聞かずともその意図をわかっている。
私に弁解のチャンスを与えようとしているんだろう。
静かに立ち上がって、ユウキと向かい合った。
「……ユウキのターンがセンターラインに届かない気がして……
フォローしようと思って、そうしました……」
SEIKOさんに向かって行っているテイの、ユウキへの弁明だから、ちらりと気まずくそっちを見る。
嫌悪を帯びた瞳が鋭さを増した。
「確かに、先にミスしたのは僕。
けど自分で修正できるのに、余計なフォロー入れられたくない」
「ご、ごめん。でもあれは俺がフォローする形の方がよかったんじゃないかなって思う。
ユウキの修正かなり強引だったし、あれじゃ不自然すぎ……」
「は?だとしても続くんだからいいでしょ。
アンタが余計なことしたから途切れたんだけど」
「だからそれは――!」
「はい、スト――ップ!」
「むぐっ」
ぱしっと後ろから誰かに口を塞がれた。
この爽やかなシトラスの匂い。南だ。