一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
「パフォーマンスのための喧嘩はぜひやれだけど、今回に関しては不毛そうだから止めまーす」
軽い口調。口を塞いだ手でぷにぷにと私の頬を弄んでくる。
頭にのぼりかけてた熱が、急降下して冷静になった。
「ウサちゃんもどうどう〜。千景ちゃんは助けてくれようとしたんだしさっ
あんま怒りなさんなってー」
蓮もぽふぽふとユウキの頭を叩く。
“助けてくれようとした”――その言葉が、ユウキの表情をさらに硬くした。
まるで別の誰かに言われたみたいに。
宥めようとした蓮の手を、ユウキが力一杯振り払う。
誰にも弱みを見せない、そう威嚇するかのよう。