一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―
SEIKOさんは厳しい顔のまましばらく私たちと対峙する。
交わし合う視線を逸らしたら、気迫負けする気がして瞬きもせず彼女を見つめ続けた。
しばらくの間。それから、真っ赤な唇から呆れたようなため息が漏れた。
「……勝手にしなさい。
宇都、後よろしく」
漆黒の長いポニーテールを翻してSEIKOさんは、宇都さんの肩をパンと叩くとスタジオを出て行ってしまった。
……――――
スタジオの防音扉を閉めると、外の廊下は無音と呼べるほどの静寂。
なんの躊躇いもなくエレベーターの方へと向くSEIKOさんの表情は、楽しそうに微笑んでいる。
「少しはグループらしくなってきたじゃない?」
規則正しい歩幅の靴音が、長い廊下に反響していた。