一等星センセーション―日陰女子、イケメンアイドルになります!?―

「ファンもほぼユウキ推しじゃね?ほら、サイリウム」

ライブハウス全体の引き画面で、南が客席を指差す。
まばらな客席に散るサイリウムは、ほぼ紫色に染まっている。

このたった一曲だけでも何度も出てくる小さなミスを、ユウキは明るい笑顔を絶やさずフォローして歌い繋いでいる。

ユウキとその他、みたいな状況。

ミスだけじゃない。
他のメンバーの熱はなんとなく冷めてるように見える。


「……自分ばっかり頑張ってるのが辛くて、辞めちゃったのかな」


そう思わずには、いられないほど。
みんなからも“同感”と言いたげな空気が漂った。


「そうじゃないんです」

宇都さんが静かに否定する。
それから、一息ついてまた口を開いた。



「LinKAgeは、解散したんです」


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